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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第7章 VIRGIN





いやいや、そんなこと知ってどうするのよ!

ここにいたら、確かにこの前みたいに吸血鬼やグールに襲われることもあるかもしれない。

それでも、私が吸血鬼になろうがグールになろうが、処分の対象にはなるわけよね…?


…いや、違うかも。

もしグールではなくてドラキュリーナになるのだとしたら、アーカードやセラスさんみたいにヘルシング機関のお掃除屋さんになれる…。


……えっ。

アーカード…もしかしてーー…


私はハッとして席を立ち、部屋を飛び出した。


「お気を付けて。いってらっしゃいませ」


ウォルターさんの声が余計に私の背中を押した。


私は廊下を駆け抜ける。

さっきまで一緒にいた部屋の両開きの扉を両手でバンッと勢いよく開けた。

キョロキョロと見回すが、アーカードの姿はない。

少し切れた息を整え、また踵を返して走り出す。


今度は階段を二段飛ばしで駆け降りて、光の届かない地下深くへとやって来る。

彼の部屋へと向かい、扉を開ける。

私はただ真っ直ぐ走る。

暗くてよく見えないけど、いつもの椅子に座ってることを期待しながら走る。


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