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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第6章 KISS





「なら、おあずけだな」


アーカード様は意地悪な笑みを浮かべると、そのまま私から離れていく。


「え!?」


ちょ、ちょっと待って…!

こんなの予想してなかった…。

思いつきで変なことやらなきゃ良かった…。


「そんな…どうしよう…っ。せっかく会えたのに…」


この熱情を抑えきれなくて窓の外を伝い歩きまでしたっていうのに…。

ここまで来ておあずけだなんて…。


「わ、私…ッ、このまま帰れなんて言われたら…っ、その…おかしくなっちゃーー…」


瞬間、唇に柔らかい感触を感じた。

目の前いっぱいにアーカード様の顔。

恥ずかしくって目を閉じ、ぎゅっとアーカード様の服を掴む。

彼の手が私の頬に触れ、ゆっくりと唇が離れた。


「良いなら抵抗するな」

「ア、アーカード様…っ」

「そんな紅潮させた顔をして…甘ったるい声で私の名を呼ぶと…」


アーカード様の顔が私の顔のすぐ横にきて耳元で囁く。


「私の方がおかしくなりそうだ」


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