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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第6章 KISS





一度外に出て、お屋敷の正面玄関じゃなくて裏口から入れば行ける。

それですぐ地下に向かおう。

外に出るにはーー…


私は月明かりの差す窓を見つめた。


そうだ。

ここから出よう。

ここ2階だけどそんなに高くないし、落ちたところで下は植木が生えてるから死にはしないわ。


私は2階の窓から身を乗り出し、足を伸ばして窓の下の装飾の出っ張りに足を掛ける。

体を進行方向に向けて真っ直ぐに歩けばギリギリ通れる。

それでもやっぱり、右に体を倒せばすぐに落ちてしまうから、窓枠や通気口の出っ張り、壁の凹凸を掴んで足元に注意しながらゆっくりと歩く。

足を滑らせないように…慎重に…ゆっくり…。

そして、ようやく地面に伸びる配管にたどり着く。


この配管にコアラみたいに掴まりながらスルスル落ちて行けば、地面まであっと言う間よ!

ふふっ。

ジャパニーズニンジャになった気分!


わくわくしながら配管を触ろうとした瞬間、突然陰り視界が暗くなり、真上から声が聞こえてきた。


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