【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第6章 KISS
吐息がかかりそうなほど近い距離だった…。
あれってつまり…そういうこと、なのよね?
「確かめても…罰は当たらないわよね」
あの続きが知りたい…。
期待通りなのか、期待ハズレなのか…確かめたい。
アーカード様に…会いたい。
夜だからきっと起きてるはず。
地下の彼の部屋に行けば会えるかもしれない。
私は再びドアの方へ向かおうとする。
でも、数歩歩いてハッとした。
この血まみれだった館の中を歩いて向かうのは精神的に堪える。
さっきだってちょっと吐き気がしたんだもの…。
でも、どうしよう…。
部屋から出ないことには地下に行けない。
彼が来るのを待つ?
来るかどうかもわからないのに?
そんな悠長なことをしていられるほど、私の気持ちは落ち着いてはない。
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