【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第1章 HELL
「お前らバカ共は同じ質問ばかりしてくる。あのチェーダーズ村の牧師もそうだった」
月明かりにも照らされず闇に溶けるような暗黒の中で、姿はよく見えない。
でも…声からして大人の男性…。
その人が怯える村長の頭に、月光に照らされた銀色の銃を突きつける。
「豚のような悲鳴を上げろ」
「ままま、待ってーーー…」
何の躊躇も間もなく、ドォンと一発銃声が鳴る。
銃声が鳴り止む頃には死体に成り果てた村長はドサリと床に倒れた。
「あ、あぁ…」
恐怖に怯えた目をした村長の死体を見、私はズルズルと床にへたり込んだ。
足音が放心状態の私の方へ来るのが聞こえる。
見上げると、窓から差し込む月明かりにその男が照らし出された。
赤いコートと赤い帽子、赤いレンズのサングラスをかけた背の高い真っ赤な男ーー…
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