【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第1章 HELL
私は咄嗟にはだけた上半身を手で隠した。
男は私の姿を見るなりなぜかハッとしていたけど、すぐにクククと喉を鳴らして笑い出した。
そして、懐に銃をしまい、白い手袋をした手で私に向かって拍手した。
「おめでとう。お嬢さんが唯一の生き残りだ」
唯一の生き残り…。
私だけが生き残ってしまった。
私が"あの力"を使っても…誰一人として助けられなかった。
何も…できなかった…っ。
「ごめんなさい…っ。誰も…助けられなくて、ごめんなさい…」
でも、こんな私をあなたは助けてくれた…。
「ありがとうござい、ました…」
緊張の糸が切れた私は、これまで感じたことのなかった恐怖と不安から解放され、そのままぷっつりと意識を手放した………
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