【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第6章 KISS
というか…私どれくらい眠ってたんだろう…?
むくりと起き上がり、カーテンを開ける。
月光を頼りに机の上のノートパソコンを開き、日付を確認する。
あ…良かった。
9月4日 21:13。
ってことはまだあれから丸一日経ってるのか。
ドアの方を見れば、隙間から電気の明かりが漏れている。
夜光虫のようにふらりと光につれられて部屋の外に出ると、昨日のことが嘘のように綺麗だった。
まるでタイムスリップしたかのように元に戻ってる。
あんなに血にまみれていたのに…。
夥しい血痕と遺体、脳裏に焼き付いた血生臭い光景ーー…
「うっ…」
そんな凄惨な景色がフラッシュバックし、すぐに扉を閉めた。
外の空気を吸いたくて窓を全開にする。
ふと、昨日の記憶が蘇る。
ーーー…
「私とは似て非なる存在…。お前を是非とも私のものにーー…」
ーーー…
無意識に唇に触れる。
「アーカード様…」
_