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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第5章 WHERE I BELONG





「何も変わらない。これまでと同じだ」


これまで通り…?

私の理解が追いつかないまま、インテグラ様はいつもの凛として毅然とした態度で言葉を返した。


「ここで我々にその正体を明かしてまで法術を施したということは、自身が糾弾されることを覚悟した上で人命を優先したということ。そこに疑いの余地はありません。彼女は今まで通りこちらで保護します」


インテグラ様はこれ見よがしに、まだ呆然としたままの男性のことを一瞥した。


「その方が安心でしょう?万に一つ、彼女が何か起こそうとしてもヘルシングなら止められます。責任も我々が。それに、彼女の魔力はヘルシングにおいても我が国においても有益です」

「わかった。私もこの娘が人に害をなす者とは到底思えん。それにお前がここまで言うんだ。彼女のことはお前を信じて一任する」

「はい」


インテグラ様は長い金髪をなびかせ、アイランズ卿から私の方へ振り返る。


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