【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第5章 WHERE I BELONG
「リーナさん、大丈夫ですか!?」
セラスさんが血相を変えて私に駆け寄る。
「え、えぇ…」
「早くこっちへ」
足が震えてしまってうまく歩けない私は、セラスさんに肩を抱かれながら壁際まで移動する。
でも、アーカード様から目が離せない…。
胸から血がポタポタと流れ落ちていく。
どうしてまた…私を助けてくれたの?
「自分の理解を超えると恐れをなして思考を停止させ、排除しようとするとは…。ただの阿呆だな、貴様は」
アーカード様の胸の銃創はみるみるうちに出血した血液を取り込み、すぐに元に戻った。
さっきルークと戦った時と同じ…。
アーカード様は不気味に笑いながら男性に近づいて行く。
彼が一歩一歩近づくごとに、 冷や汗をダラダラと流しながら男性は後ろへと後退して行った。
「ヒィ…!!」
「どうした?まだ弾倉に弾はあるだろう?その調子で撃ってこい。引き金を引いてみろ。さあ!」
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