【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第5章 WHERE I BELONG
「もう無理だ!!あんな目に遭った直後なのに…こんな地獄のような!化け物どもの巣窟に一秒たりともいられるものかぁあああ!!!」
あの男の人の目、正気じゃない!
ピリッとした空気に、背筋がヒヤリと凍った。
人の本気の殺気が向けられ、私は動くことができなかった。
「リーナさん!!」
「リーナ嬢!」
セラスさんとウォルターさんが私の方へ動き出す。
でも、間に合わない…っ。
引き金が…引かれるーー…!!!
私はぎゅっと目を閉じた…。
バァン!!!
う、撃たれた…?
衝撃とかなかったけど…。
ゆっくりと目を開ける。
「!」
「ふふふ…」
私の目の前には真っ赤な背中。
肩を揺らして嘲り笑うアーカード様…。
「肝の小さい男だ。笑わせる…」
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