【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第5章 WHERE I BELONG
…言わなきゃ。
私は看護師でもなければ医者でもない。
私は…魔女。
「隠していて申し訳ありませんでした」
私はその場の人たちに向かって深々と頭を下げる。
すると、円卓に座っていた一人の男性がガタッと立ち上がって私を指差した。
「イ、イギリス国教会への背信だ!なぜ魔女がこんな所にいる!!?その魔力で何をしでかそうとしてるのかは知らんが、お前もヘルシングに消される側の者だ!」
こう言われるのはわかっていた。
このヘルシングは反キリストのフリークスを退治する組織。
そこに神への信仰をやめた魔女がいるとすれば、ヘルシングの組織の在り方が疑われてしまう…。
それをわかってて、私は何も言わなかった。
だから…その咎を責め立てられるのは当然のこと。
覚悟を決めて腹をくくって、私はこの場で魔術を使おうと決めたんだ。
後悔はない。
でも…ちょっと悲しい、かな。
「っ!そんな言い方しなくたっていいじゃないですか!リーナさんは人を助けたんですよ!?」
セラスさん…私をかばってーー…
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