【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第5章 WHERE I BELONG
でも、きっと後悔はない。
だって、一時でも幸せな日々を送ることができたんだもの。
私は元々、孤独にひとりで死にゆくだけの存在だった。
たとえ魔女として裁かれて死んだとしても…私には身寄りもないし、死んだところで悲しむ人もいない。
ならば、自分のやりたいようにやればいいだけ。
人の命を助け、インテグラ様に恩を返したい…!
インテグラ様が引き金を引こうとした瞬間ーー…
「待ってください!!」
私が声を張り上げると、インテグラ様はぴたりと止まった。
「セラスさん、ナイフ貸してください!」
「えぇ!?で、でも…っ、ななな、何に使うんですか…!?」
「いいから!早く!」
私の気迫に押されたのか、セラスさんはすぐに私にサバイバルナイフを渡してくれた。
私はそれを受け取り、横たわる隊員さんを挟んでインテグラ様と向かい合うようにして座った。
「よせ。インテグラの代わりにお前がその男を殺ると言うのならそれはーー…」
アイランズ卿の制止もよそに、私はナイフを構える。
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