【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第5章 WHERE I BELONG
「う…局長、妨害電波を出していた…機器の破壊に、成功しました…」
ぼ、妨害電波…!?
そんなのが出されてたから救援が遅れてるのね…!
ただでさえ、ウォルターさんが増援を呼ぶのに4,5時間くらいかかるって言ってたし…。
もう息がない人たちばかりかもしれないけど、きっとどこかで助けを待ってる人が絶対いるはず。
1分1秒を争う人が手遅れになってしまう。
これじゃあ彼らを助けることは、もう…。
「ペンウッド!」
すると、メガネをかけた細身の白髪の男性がペンウッドと呼ばれた太めの気弱そうな初老の男性に叫ぶ。
「わわわ、わかった!アイランズ」
ペンウッド卿は細身の男性ー…アイランズ卿に頷き、震える手ですぐに携帯を確認する。
「ほ、本当だ!繋がるぞ!」
彼はそのまま大急ぎで電話を掛け出す。
でも、今から救援を呼んだってどうにかなる話じゃない。
私はぐっと拳を握る。
人に頼ってちゃダメだ。
私なら…私なら助けることができるかもしれない。
でも、そうすれば私はーー…
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