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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第4章 SYMPATHY





少し離れてくれたおかげで、私はいつも通りの呼吸ができるようになる。


「はあ…っ、はぁ……何なの…あれ…」


あれが…アーカード様の吸血鬼本来の力?

いつも銃で応戦してる姿しか見たことなかったから…ただ人と食料とするものが違くて長生きで力が強いってことくらいの認識しかなかった…。


…でも、見てしまった。

人間とはまるで違う。

あれが化け物、怪物と呼ばれる…吸血鬼、ドラキュラという生き物…。


もう追いかける勇気も、元気もない。

一体そこで何が起きているのか見れたものではないだろうと脳内のアラートが働き、私は一歩も動けない。


しばらくして、アーカード様の高揚した声とルークの発狂した声が聞こえてきた。

しかし、アーカード様の声が失望に変わった時、すぐにまた遠吠え、銃声、ルークの悲鳴とが響き混ざり合う。

耳を塞いでも聞こえてくるそのおぞましい不協和音。


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