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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第4章 SYMPATHY





アーカード様の方を見ると、彼は親指を立てて左手の人差し指と中指を下に、右手は上にし、顔の前で四角形を象った。

その奥にはいつもの不敵な笑みじゃなくて、赤い大きな目がぎょろりと向いていた。


「では教育してやろう。本当の吸血鬼の…闘争というものを!!」


アーカード様の姿が闇と同化し、赤い目玉がルークの周囲を飛び交う。

そして、アーカード様の影から狼に似た双頭の獣が飛び出し、定まった形を持たずにただ血を求めて空間を泳ぐ。


「ギャオオオオオオオオ!!!」


この世のものとは思えないおぞましい遠吠えに、私は恐怖から身震いしてその場から逃げ出したくなる衝動に駆られ、また壁に体を押し付けた。

アーカード様の体は崩れ落ち、床にはムカデのような虫が蔓延っていた。


「うわあぁああああああああッッ!!!」


私も悲鳴を上げたいところだったけれど、先にルークが悲鳴をあげた。

ルークはこの部屋と一階の廊下を繋ぐ出口へと向かい、狭い通路へと走っていく。

双頭の狼もそれを追って狭い通路へと入っていく。


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