【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第4章 SYMPATHY
「ルーク・バレンタイン、貴様をカテゴリーA以上のヴァンパイアと…認識する」
アーカード様の手袋の甲に描かれた、円の中に星と見慣れないワードが書かれた紋章が赤く輝き出す。
「拘束制御術式第3号、第2号、第1号、解放。状況A。クロムウェル発動による承認認識。眼前敵の完全沈黙までの間、能力使用…限定解除開始」
刹那、空気がドッと重く重くのしかかる。
「う…ぁ…」
背筋に悪寒が走り、これから何か悪いことが起きるのではとそんな予兆を肌で感じる。
息がつまり、呼吸が苦しくなる。
「はぁ…っ、はぁ…」
苦しい…っ。
思わず胸を押さえ、床に手をつき、荒い呼吸を繰り返す。
怖いし苦しいけど、私はこの闘争を見なきゃいけない…っ。
私を知ろうとしてくれた彼を知るには…それが一番だと思うから…!
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