【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第4章 SYMPATHY
「楽しい…。こんなに楽しいのは久しぶりだ」
アーカード様が撃たれた銃痕とそこから流れる血にまみれながら肩を揺らして笑ってる。
背中しか見えないけれど、確かに…笑ってる。
「貴様の名は何だった?」
蛇に睨まれたカエルのようになってしまった男が冷や汗を流しながら顔を歪ませている。
「ルーク・バレンタイン…」
そう呟くと、アーカード様の元に流した血液がぐんぐんと戻っていき、一瞬にして再び彼は元の姿を形作る。
さっきルークの言っていた不死伝説ってこのこと…?
吸血鬼がみんな不死身なら、そんなことわざわざ言うはずかないわ…。
現にセラスさんだって、普通の人間なら致命傷になり得るような傷でもすぐ治るとは言っていたけど、不死身なんて一言も…。
じゃあさっき弾を避けなかったのって、避ける必要がなかったから…?
アーカード様は…他の吸血鬼とは違う。
彼は一体…?
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