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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第4章 SYMPATHY





何十発も弾丸を食らって血みどろのアーカード様に対して、ルーク・バレンタインはそれほどのダメージを負っているようには見えない。

なのにアーカード様…何であんなに余裕そうなの…?


「フフフフフ…ッ」


アーカード様の笑声を皮切りに、再びルーク・バレンタインが弾丸を放った。

再び銃撃戦が幕を開ける。


ルーク・バレンタインが人の動きでは考えられないスピードで弾丸を避けている。

でも、やっぱりアーカード様は棒立ちで弾を避けようともせず、ただ発砲するのみ。


アーカード様の体に弾が当たって血が吹き出すのを見るたびに、私の体も心も鈍く痛む。

私は左胸を掴み、この何のためでもない戦闘が早く終わることを願った。

アーカード様が傷ついていくのなんて…見たくない…っ。


…ふと銃声が止んだ。

静かになった部屋に、アーカード様の喉を鳴らす笑い声だけが響く。


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