【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第4章 SYMPATHY
ダンッダンダン!!!
脚の間からアーカード様に何発もの弾丸を撃ち込む。
それでも、アーカード様は椅子に座ったまま撃たれるがままになっている。
「アーカード様…っ、負けないで。お願い…お願い…っ」
私は幾度も呟き、その場で頭を抱えて縮こまる。
銃声が止まらず、硝煙と血のにおいが鼻をつく。
早く…っ。
早く終わってーー…
耳も塞ぎ、震える体を冷たい石壁に押し付けた。
ドゴォオオオオオ!!!
石壁が地鳴りがあったかのように大きく揺れ、預けていた体もぐらりとよろめく。
爆発のような一際大きな轟音。
同時に銃撃戦が止み、びくびくしながら彼らを見ると、ルーク・バレンタインが自分の後ろの方を見ながら戦慄していた。
「何だ…?あの…銃は…」
銃…?
…あ!
いつもの銀色の銃じゃない…黒い銃!
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