【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第4章 SYMPATHY
フフフとアーカード様の小馬鹿にしたような笑い声。
「くだらんな。不老不死などと言うものは…この世に存在しない」
「その通り!あなたの不死伝説も今日!終わるのです。貴様を殺し、私は夢の先へ行く…!」
息をするのをためらうほどに空気がぴしっと張り詰める。
2人の間の空気が揺れた。
赤ワインの入ったグラスが石床に落ちていくーー…
ガチャン
重たい鉄の音。
2人が一瞬で銃を互いの眉間に突きつける。
パリィイン!!!
ワイングラスが紫の液体を飛び散らせながら割れた。
バァン、バァンと大きな二発の銃声とビチャビチャッという不快な飛沫の音。
2人の頭からも同じように赤い鮮血が噴き出していた。
「ッ!」
反射的にぎゅっと目を閉じる。
「ククク…」
「フッ…フフフフフ…」
静まり返ると思いきや、すぐに2人の不気味で狂った笑声が聞こえる。
恐ろしくも少しだけまぶたを上げてみる。
すると、ルーク・バレンタインはぐにゃりと人とは思えない動きで体を仰け反らせた。
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