【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第4章 SYMPATHY
「きゃ…!」
「おっと」
それを彼が片手で背中を支え、受け止めてくれた。
「力加減を誤った。大丈夫か?お嬢ちゃん」
「あ…いえ、ありがとうござい、ます…」
「フフ」
アーカード様の口角が少しだけ上がる。
抱き寄せられるような格好になったから、さっきより距離が近い。
とても綺麗な顔…。
ルビーみたいな綺麗な赤色の瞳、艶のある漆黒の髪、血の気の薄い白い肌、端整な顔立ち…。
本当に…絵に描いたようなドラキュラ伯爵のよう。
でも、なんでかな。
ドキドキと心拍数が跳ね上がる。
こんなに綺麗な人にじっと見つめられると、私の方が恥ずかしくなってくる。
「顔が赤いぞ?それに体も熱い」
「え!?え、いや…あの、その……」
ドギマギしてうまくしゃべれない…っ。
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