【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第4章 SYMPATHY
「誰かに疎外され生きてきた人間は、同じように誰かを疎外するか恨みを抱いてひねくれる奴がほとんどだ。お前のような奴は稀だ」
「ひねくれてましたよ…。でもやめたんです、そういうの。そんなことずっと思ってたって、私がダメになるだけ。そういうのに囚われて生きていくのは、私を幸福から遠ざける…」
私が生きる理由。
経験したことのない、人としての幸せを享受したい。
家族と一緒にご飯を食べて、友達と遊んで、恋人と街を歩いて、本を読んで、飼い犬の頭を撫でて、夜になったら希望溢れた明日を楽しみにしながら眠りにつく。
一度もしたことのない…憧れの日々。
きっと誰しも繰り返している日常。
誰かと繋がりを持って、誰かと愛し愛されたい。
私もそんな幸せを感じてみたい…。
愛されていると…心から喜びを感じたい。
ただ、それだけなのに…。
その願いは叶わない。
いつだってこのアザとあの力のせいで、あのクリスチャン達に阻害されてきた…。
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