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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第1章 HELL





ドンドンドンドンドンッッッ!!!



「きゃあああっっ!!!」


扉を叩きつける無数の拳の音に、私は驚いてたじろぐ。

軋む扉。

扉を殴りつけている音が身体の奥が揺さぶられる程の重たい。

こ、このままじゃ扉が壊されて奴らが中に…!!


私は辺りを見回し、近くにあった燭台を手に取り、扉の両の取っ手に挟み込む。

ここは村で一番頑丈な造りだから、助けが来るまでここで粘ればーー…



ドォオオオオオンッッッ!!!



「あ、ああ…」


無残にも破られた扉。

木っ端微塵の残骸が私の周囲に飛び散り、思わず腰を抜かす。


埃の中から悠々と歩いてくる小太りの髭を蓄えた初老の男。

優しい村長さんだったのに…。


「ざーんねん」


村長の赤い目が私を捉え、彼はニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべる。

その周りには殺されて…食べられていたはずの人たち。

みんな…この村の人たちだ。

小さな村だから、みんな知り合いだった。

でも、その彼らが私を食糧として見つめながらゆらゆらと体を揺らしている。


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