【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
セラスさん…。
あなたの任務はここで終わりということですね…。
私一人じゃここまで来ることなんて到底できなかった。
おびえるばかりの私を引っ張って守ってくれた…。
「セラスさん、ありがとう。本当に…本当に…どうかご無事で…!」
「はい!後でまた!」
セラスさんが駆け出して行く軽快な足音が鳴る。
銃声がダダダと鳴る度に消えていくグールのうめき声。
それらが徐々に遠退いていく。
私はふぅと息をつき、部屋の方に振り向こうとした瞬間ーー…
「ぐぁおぉおおおお!!!」
目の前にはよだれを垂らしたグール。
「いやぁああああああああ!!!」
大口を開けて私に飛びかかってきたのを反射的に避け、床に倒れこむ。
グールは壁に頭をぶつけ、私の隣に倒れてくる。
「ひぃいい!!」
来ないで来ないで!!!
腰が抜けて立てない…っ。
私は尻餅をついたまま必死に足と手で体を動かして遠ざかる。
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