【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
も、もう助からない…。
絶望とは、こういうことを言うの…?
私一人ならまだしも…。
自分の身一つすら守ることできなくて、セラスさんまで道連れにして…。
「セラスさん、ごめんなさーー…」
言い終わらぬ内に、私の体が宙に浮いた感覚がした。
セラスさんが私を持ち上げてーー…
「おりゃあああ!!」
私はそのまま近くの暗い部屋に放り込まれ、目の前でドアがバタンと閉められた。
私はすぐに起き上がり、ドアを開けようとノブをガチャガチャと回す。
でも、向こう側からセラスさんが押さえつけてるのか全然開かない…。
「セラスさん!!セラスさんッッ!!!」
私はドアにもたれながらドンドンと扉を叩き、その先にいるだろうセラスさんを呼び続ける。
「リーナさん、しっかり鍵をかけて。ここは隠し部屋の一つです。廊下からは壁と一体化して見えてます。グールは賢くないから、ここに隠れていれば大丈夫です。私はこれからインテグラ様の元へ向かいます」
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