【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
「その手を離せぇえええええ!!!」
バババババと私の頭上をマシンガンの弾が飛び、グールの頭を蜂の巣にした。
グールの手の力が抜けた瞬間、逃げるようにセラスさんの方に駆ける。
「無事ですか!?」
「えぇ!おかげさまで!」
ハァハァと荒い呼吸をしながらも、私はセラスさんに笑ってみせた。
「良かったです。でも…」
セラスさんはクッと苦虫を噛み潰したような顔をして、マシンガンをガシャンとリロードする。
その目は周囲を警戒していた。
「ぐあおおぉ…」
セラスさんの視線を追って周囲を見る。
「あ…あぁ…」
私たちはいつのまにかグールの大群に囲まれていた。
私が転んだから…っ!
私を助けたから…!
セラスさんも巻き込んでこんなことに…。
「うァアアアアアアッッ!!!」
セラスさんが叫びながらまた銃を撃ちまくる。
しかし、弾が尽きてもグールの壁に穴が開くことはない。
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