【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
「行きますよ、リーナさん!」
「は、はい!」
私はセラスさんに手を引かれながら駆け出した。
「ぐぁああ!!」
道行く先をグールが次々と塞いでくる。
しかし、セラスさんがその度にマシンガンを撃ち、なぎ倒して行く。
手を繋いで先導してくれるセラスさんに返り血がかかる。
私にも血の雨が降りかかってきそうだけど、そんなのよりも恐怖とここから逃げなければという切迫感が私を突き動かす。
セラスさんのスピードに遅れないように、早く早くと足を懸命に回転させる。
走れ走れ走れーー…!!!
「きゃっ!!」
何かに足を引っ張られ、思い切り床に体を打ちつけた。
足の方を見れば、腹這いになったグールが私の足首を掴んでいた。
「離して!!やめてッ!!」
じたばたともがくも、その手は強く離してもらえない。
「リーナさん!」
セラスさんが私の方に振り返る。
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