【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
「リーナさん」
すると、セラスさんが通風口に手をかけ、スタッと私の隣に降り立った。
「大丈夫です。私があなたについてますから」
セラスさんが私に優しく微笑みかけた。
不安が溶けていく…。
「ウォルターさん、先にインテグラ様の所へ行ってください。私はリーナさんをどこか隠れられそうな場所へ連れてから行きます」
「セラス様、ですが…」
「私もすぐに追いますから!」
セラスさんが強い眼差しをウォルターさんに向けると、ウォルターさんはハァとため息をついた。
「…わかりました。急ぎめでお願いしますよ。このロートルにグールの群勢相手では、たとえ烏合の集が相手と言えどダメージを最小限に抑えることは難しいかと」
「はい!すぐに向かいます!」
「では、リーナ嬢を頼みます」
「ヤー!」
力強い声が響き、セラスさんが私の手を取った。
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