【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
「グールの軍隊がこちらに迫って来ております」
ぞっと悪寒が走る。
ぐ、軍隊って…。
あのゾンビが大量に…ここへ…!?
そ、そんなことになってるなんて…。
私はここの人たちのように訓練を受けたわけでも何でもないただの一般人。
インテグラ様のところに行こうって思ってたけど、そんなのより早くここから脱出しなきゃ!!
今度は確実に…殺される…っ。
私は冷たい拳銃をぎゅっと握り締める。
「リーナ嬢、それがあなたを守る唯一の武器であり、盾でございます。我々は円卓のインテグラ様の元へ参じなければなりませぬ故…」
ウォルターさんのその言葉にハッとする。
そうか…。
私は…自分の身を自分で守らなければならないんだ。
でも…このお屋敷からひ、ひとりで無事に出られる保証なんてーー…
ガタガタと体が震える。
またあの夜のような思いをしなきゃいけないの…?
今度こそ私…死ぬかもしれない…。
あの時はアーカード様が助けてくれた。
でも、今回は違う。
いつもいつも、誰かが助けてくれるとは限らない…。
わかってる…。
わかってるけど、怖い…。
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