【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
「セラスさん!ありがーー…」
「いいからこれを!」
セラスさんは天井から私に何かを放り落とした。
それをキャッチし、手に落ちて来たものを何かと思ってまじまじと見つめた。
重たくて黒く光るこれはーー…
「け、拳銃!?」
驚きながらまたセラスさんを見上げる。
「それで自分の身を!」
「で、でも私、銃なんか使ったこと…」
どうしよう…。
こんなの使ったことないから、きっとうまく撃てない…。
グールは頭を撃てば完全に動きを封じ込めることができるらしいけれど、実際にできるかと言われたら素人の私にはできっこない。
それに、こんなので人を傷つけるなんて…。
「リーナ嬢、今は緊急事態にございます」
セラスさんの横から顔を出したウォルターさん。
彼もこれまで見たことないほどに緊張した様子だった。
それほどまで…切迫した状況なんだと私でもわかる。
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