【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
正面を見れば、廊下の奥の方に山積みになった死体の山。
離れているのにこんなにも生臭い血のにおいが鼻をつく。
うっと吐き気をもよおしてえずく。
私は口元を押さえた。
気持ち悪い…。
あの村で何度も見たけれど、慣れるなんて到底無理。
涙目で荒くなる呼吸を必死に押さえつける。
本当に…あの夜と同じだ…。
あの夜とーー…
「たっ、助けて…。だれかーー…」
ダンダンッッ!!!
突然、後ろから銃声が聞こえ、振り返る。
すると、そこにはさっきぶつかったヘルシングの隊員だったグールが私のすぐそばにうつ伏せになって倒れた。
思わずヒッと悲鳴を上げ、私はビクビクと体を震わせることしかできない。
「リーナさん!!」
その声でハッと我にかえる。
覚えのある声がする方を探してキョロキョロとしていると、「上です!」と声がして天井を見上げた。
そこには通風口から顔を出したセラスさんがいた。
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