【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第3章 DISASTER AGAIN
部屋でブラム・ストーカーを読んでいた私は、ふと窓の外を見る。
今日は晴れって言ってたけど、雲の流れが早くて何だか雲行きがあやしいかも…。
…ん?
門が…壊れてる?
それにあの赤い水溜まりは何…?
私はもう一度よく目を凝らして見る。
「ッ!!」
人が…ッ!
憲兵が倒れてる…!
あの赤いのは血溜まり!?
誰かがこのお屋敷を狙って攻撃してきたんだ!!
私はガタッと勢いよく椅子から立ち上がり、部屋を出る。
廊下に飛び出し、全速力で駆け抜ける。
は、早く誰かに知らせないと…!
今日は円卓会議って仰ってたインテグラ様に会えずとも、とりあえずウォルターさんかアーカード様にーー…
ドンッ
突き当たりを曲がったところで誰かとぶつかり、反動で尻餅をついて倒れる。
「痛たた…」
反射的に閉じてしまった目を開けると、ぶつかった人の足元が見えた。
黒いブーツにカーキ色のズボン。
これはたぶんヘルシング機関の隊員の人のーー…
「あ、すみません!あのーー…」
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