【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第2章 SALVATION
なんて良い人たちなんだろう…。
まったく関係のない見ず知らずの私を置いてくださるなんて…。
「インテグラ様、何から何までどう感謝すれば良いのか…」
「礼なら奴に言うことだな」
奴…?
「それは私のことか?マイマスター」
黒い影が音もなく壁からすーっと現れる。
すぐそばに現れた男を見上げるも、私はびっくりし過ぎて声も出せない。
でも、インテグラ様もウォルターさんもさもそれがいつものことかのように平然としている。
「お前の望み通りにしてやった。あとは好きにしろ。行くぞ、ウォルター」
「はい、お嬢様」
インテグラ様がウォルターさんを連れて部屋から出て行く。
がちゃんとドアが閉められ、この空間に不思議な男の人と私の二人しかしなくなる。
そして、今思い出した。
この男の人は確かーー…
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