【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第2章 SALVATION
バケモノ狩り専門…。
じゃあ何で私をーー…
「なぜ、一村人の私なんかをここへ連れて来たのですか?それならば病院へ連れて行かれるのが普通では…」
そこまで言って、私はハッと気が付いた。
「まさか私は襲われて、その…グールになってしまったのでしょうか…?」
「だとしたら既に処理している。安心しろ。お前はただの人間だ」
よ、良かった…。
びっくりした。
私はホッと胸をなでおろした。
「お前はあの村の唯一の生き残り。お前のことは少し調べさせてもらった」
「ど、どこまで…?」
「年齢は今年で20歳、身寄りがなく、5年前にイタリアから来たというぐらいだ。お前は家族もなく住む場所を失ってしまったわけだが、しばらくはここに居ても良いぞ」
私は目をパチパチさせて驚く。
「良いの…ですか?」
「この敷地も屋敷も私には広過ぎる。好きなだけ居るといい。何かあればウォルターに言え」
「何なりと」
ウォルターさんがまた礼をする。
_