【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第2章 SALVATION
「はい。おかげさまで…。あのぅ…聞きたいことが山ほどあって、何から聞いたらいいのやら…」
「そうだな。何から聞きたい?…と言っても、起きたばかりでまだ混乱しているだろうし、まずは我々が何者かから話してやろう」
インテグラ様はいつのまにかウォルターさんがスッと差し出した椅子に腰をかけ、葉巻タバコを咥えると、ウォルターさんがさっと高価そうな金のライターで火をつけた。
「我々は大英帝国王立国教騎士団、通称『HELLSING』機関と呼ばれる者だ。私はその長をしている」
「ヘルシング機関…?」
「そうだ。お前も見ただろう?あの化け物どもを…」
化け物…。
あの、理性を失い、ただ血と肉を求めてゆらゆらと歩き、人を食べる…あれのこと…?
思い出しただけでおぞましい…。
「あ、あれは何なんですか…?」
「喰屍鬼(グール)と呼ばれるゾンビだ。そう言った吸血鬼、グールなどのバケモノ狩りを専門とする特務機関。それが我々だ」
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