【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第12章 LOVE ME?
「この思いを、立ち昇る熱情を、どうしてくれるんだ…リーナ」
アーカードは左胸の服をぎゅっと掴みながら、今度は泣きそうな顔をしてる。
私のこと、そんなに想ってくれたの…。
でも…あなたは私と同じ人間の…あの方の方を大切に思ってる。
「それでも…私よりインテグラ様の方が良いんでしょう?」
ーーー…
「…お前のが良いんだ、インテグラ」
ーーー…
「インテグラ様が『私はリーナじゃないぞ』って言ったら、あなたは『お前のがいい』って…。だから、私じゃダメなんですよね…?私、あなたの一番にはなれないんですよね…?」
「そ、それは…」
すると、アーカードは少し赤面した顔で私から視線を逸らす。
「それは…お、お前の血よりも主人の血の方が良いとかそういうことではない。…お前の血は酔うからだ」
「よ…酔う?」
思わぬ話の転がり方に、涙なんか引っ込んで目を丸くするしかなかった。
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