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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第12章 LOVE ME?





「どういう意味だ?」

「私はセラスさんのようにあなたと言葉を交わさずに会話できたりしないし、インテグラ様のようにあなたと強い結び付きもない。だから不安なの…」


胸が苦しい。

私は胸元の服をぎゅっと掴んだ。


「ううん。不安…って言うのもおかしいわね。そんなふうに思うほどの関係なんて…そもそもなかったのかもしれないんだから…」


こんな時に…たくさんアーカードとの思い出が蘇る。


私は…あなたが助けてくれたこと、あなたがこのアザを見ても私を受け入れてくれたこと…とっても嬉しかった。

夢にまで見た幸せのかたちがそこにあるような気がしたからーー…


「あなたにとっては遊びでも、私にとってはそれだけで一生を生きていけるような…夢のような日々でした」


私はアーカードの方に振り返るも、彼の顔を見ることができなかった。

それでも、壊れそうな心を守るため、貼り付けた笑顔を盾に強がってみる。


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