【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第11章 DISTRUST
ふとアーカードと目が合う。
アーカードは私を見るなり目を見開き、ギッとベルナドットさんを睨みつけた。
「そこのドラキュリーナは私の僕。そこのエンジェルは私の女だ。早くその手をどけろ。さもないと頭吹き飛ばすぞ、ヒューマン」
「私の女ァ!?」
アーカードが懐から銃を取り出そうとしているのをよそに、ベルナドットさんは絶叫し、私を見て目を丸くしている。
「そうなのかい?」
私は何も言わない。
というより言えない…。
彼のその言葉を受け入れたくても、今は受け入れられない…。
私という存在があなたの何なのか…わからないんだもの。
私はベルナドットさんから顔をそらすようにうつむいた。
「吸血鬼さんよ、あんた嫌われてるぜ」
アーカードの方をちらりと見れば、ただ口を真一文字に結んで黙っていた。
インテグラ様は何か感じたのかアーカードを一瞥するも何も言わず、セラスさんはあわあわと私とアーカードを交互に見てあたふたしているだけだった。
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