【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第11章 DISTRUST
テンガロンハットの男の人…ベルナドットさんはニマニマとにやけながら私を見ている。
「へぇ〜。なかなか…いや、超べっぴんじゃねぇか。いいねいいねぇ」
「なっ!?」
ストレートな褒め言葉に、思わず頬が熱くなる。
ベルナドットさんはニヤリとあまり上品でない笑みを浮かべながら私とセラスさんを見比べる。
「こっちが人間であの嬢ちゃんがヴァンパイアってなぁ…。変わんねぇ気がすっけど、本当にあのセラスって嬢ちゃん…吸血鬼なのか…?」
「そうだとも」
ベルナドットさんがそう呟いた刹那、部屋に冷たい空気と聞き慣れた低い声が響いた。
「吸血鬼の中では下級の下級だが、れっきとしたヴァンパイアだ」
アーカード…。
「うわあああぁあ!!!」
「ぎゃはぁああああッ!!」
強そうな兵士さんたちがアーカードを見るなり絶叫してる…。
「肝の小さい連中だ。使いモノになるのか、これで」
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