【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第11章 DISTRUST
「うはははは!!おっ、おっ、お嬢ちゃんがヴァンパイアなら俺はフランケンシュタインだっつーの!」
テンガロンハットの人が抱腹絶倒しそうになりながら、セラスさんに襲いかかろうとする。
「とう!!」
その瞬間、セラスさんが男の人の額にデコピンをぶつける。
「どわぁ!?」
男性は体を大きく仰け反らせる。
血がちょっと飛んでるのがここからでもわかる。
うぅ…。
すっごく痛そう…。
「とう!とう!とう!!」
そして、間髪入れずに三連撃。
男の人はあっけなく吹っ飛んでノックアウト。
床に倒れこんだ。
え、え!?
大丈夫なの!?
「た、隊長!」
隊長と呼ばれたその男の人は体を起こすが、ぜぇぜぇと荒い呼吸をしている。
「ば、化け物だあいつ!全っ然見えない。気配も読めない!ただのデコピンなのに頭がぐらっぐらする…っ」
男性はセラスさんを見つめながら驚いているけど、私はあなたのおでこから流れてる血の方が心配よ!!
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