【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第11章 DISTRUST
「言葉を重ねてもわからないなら刮目しろ!」
インテグラ様が部屋の右奥の方を指差す。
「あれが君らの敵、ヴァンパイアだ」
そこにはいつのまにかセラスさんが壁に体を預け、注目されて照れた表情をしながら立っていた。
「え…?なに?」
すると、テンガロンハットの男性がそう言って椅子から降り、セラスさんの方へ歩き出す。
その顔は全く信じてないというか、セラスさんのことナメてるというか…。
「えっとさ…な。なに?キミ、吸血鬼??」
「は、はぁ…。えぇ、まぁ…」
やっぱりね。
痛い目見なきゃいいけど…。
周りの人達は既に笑いの渦の中…。
「笑われてますよ、やっぱり…」
セラスさんは恥ずかしそうに傭兵集団を指差す。
セラスさん、顔真っ赤…。
「なら証拠を見せてやれ、婦警」
「ラジャー!」
セラスさんは警官らしくインテグラ様に敬礼すると、笑顔で「行きます!」と指をパチンと鳴らした。
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