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【HELLSING】Eternitate...【アーカード】

第8章 MISUNDERSTANDING





「どうぞ…!」

「ありがとう」


セラスさんが拾ってくれた紙束を受け取り、元のファイルに戻す。


「ごめんなさい、セラスさん。余所見しちゃってて…」

「いえいえ!私が勢い良く飛び出しちゃったから…。すみません…」

「ううん。拾ってくれてありがとう」


私はセラスさんに作り笑いを浮かべる。


「リーナ」


彼の声を聞こえなかったフリをしてインテグラ様の自室の扉をノックし、さっと部屋に入った。


「失礼します」

「リーナか。ご苦労」

「いえ」


インテグラ様はいつもの大きなデスクに座っていた。


「外で何やら騒がしくしていたが?」

「あ…すみません。書類を落としてしまって…」


私は苦笑いを浮かべ、デスクの前に立つ。


「昨日頼まれていた資料をお持ちしました」

「あぁ。助かった」


ファイルをインテグラ様に手渡し、一礼して踵を返した。


「ところで」

「はい?」


インテグラ様に珍しく呼び止められ振り返る。


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