【HELLSING】Eternitate...【アーカード】
第8章 MISUNDERSTANDING
ファイルからバサッと紙が何枚も舞う。
同時に、私の体が後ろにぐらりと倒れ込むーー…
と思いきや、肩を誰かに支えられる。
「下を向いて歩いてるからだ」
「あ…」
上から私の顔を見下ろしていたのはアーカード。
アーカードがいつのまにか私の後ろに立っていて、両手で肩を支え、私は彼の胸に背中を預けていた。
私は咄嗟に勢い良く彼から離れる。
「ご、ごめんなさいッ」
アーカードは少し怪訝そうに私を見ている。
今の反応、おかしかったかな。
ちょっと思い切り押しのけちゃったかも。
私は彼の顔を見れずに床に視線を落とした。
「わあぁあ!すみませんすみません!」
セラスさんはと言うと、慌ててせっせと落ちた書類を全部拾ってくれていた。
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