第17章 銀の戦車 2
ウギャアアアアア
笑みを浮かべるポルナレフに、マジシャンズレッドがつかみかかる。
「やれやれやれやれだ!悪あがきでおそってくるか、みぐるしいな。」
シルバーチャリオッツはマジシャンズレッドを真っ二つにする、が…。
割れたマジシャンズレッドから炎が吹き出し、シルバーチャリオッツを包み込む。
シルバーチャリオッツが焼かれたことで、ポルナレフも同じようにダメージを食らう。
「ばかな、炎だ!切断した体内から炎が出るなんて!」
おじいちゃんが何かに気がついた。
「あれは人形だ。スタンドではない、人形だ!」
シルバーチャリオッツに真っ二つにされたのは、さっきシルバーチャリオッツが掘っていた彫刻だった。
マジシャンズレッドは炎を自在に操れるため、自分に跳ね返ったところでダメージにはならない。逆に、その炎で彫刻を溶かして切り離したのだった。
「自分のスタンドの能力にやられたのはお前の方だったな!そして私のクロスファイアーハリケーンを改めてくらえ!!」
ポルナレフは、マジシャンズレッドの炎をまともにくらった。
「占い師の私に予言で闘おうなととは、10年は早いんじゃあないかな。」
アヴドゥル、かーっこいい!
私はヒューと口笛を鳴らした。
アヴドゥルは涼しい顔でこちらに戻ってくる。
「ひでーヤケドだ。こいつは死んだな。運が良くて重傷か、いや運が悪けりゃかな…。」
花京院も、この怪我なら三ヶ月は立ち上がれないだろうと言った。
私たちが背を向けて歩き出したその時、ポルナレフの体がピクリと動いた。
そしてその直後、
ボンッ!!!
と音が響き、シルバーチャリオッツの甲冑が吹っ飛んだ。そして、ポルナレフも宙に浮いた。
「し、信じられん。」
「奴が寝たままの姿勢で空へ飛んだッ!」
ポルナレフはカッと目を開けた。
「おお、ブラボー!!」
そう、ポルナレフはピンピンしていたのだ。
でも、なぜ彼の体は空へ飛んだの?
「フフフフ…。感覚の目でよーく見てみな?」
感覚の目って何よ…。
そう思いながらも、よく見てみるとそこには甲冑を外したシルバーチャリオッツがいた。ポルナレフは宙に浮いていたのではなく、シルバーチャリオッツが支えていたのだった。