第13章 灰の塔 2
「は、早くも新手のスタンド使いか?」
「ありうる、虫の形をしたスタンド…。」
「虫の形をしたスタンドがいるなんて。」
私のスタンド、人型でよかった…。
「ジョジョ!アンナ!すぐよこに虫がいるぞ!」
「えっ!」
驚いて振り向くと、私と承太郎の間にその虫はいた。
虫はかなり大きく、口から針のようなものが出ていて気持ち悪い。
私がスタンドを出そうとしたとき、承太郎がさっと私の前に立った。
「ここは俺に任せろ。」
そういうと、承太郎はスタープラチナを出現させる。スタープラチナならスピードもあるし、虫を捕まえられるかもしれない。
だが、虫はスタープラチナの攻撃さえもかわして縦横無尽に飛び回る。
「やはりスタンドだ!その虫はスタンドだ!!」
虫のスタンドは、針を伸ばしてスタープラチナを攻撃する。
スタープラチナは咄嗟に手を前にするが、針はあっさりとその手を突き抜け、口に向かって針を伸ばす。
「しまった!」
寸前のところで、スタープラチナは歯で針を止めた。
スタンドの正体は破壊と災害、旅の中止の暗示を持つ「灰の塔(タワーオブグレー)」。
人の舌を好んで引き抜き、事故に見せかけて大量殺戮をするスタンドだった。
タワーオブグレーは恐るべきスピードを持ち、スタープラチナの両手のラッシュさえもかわされてしまう。
「ともかく、スタンド使いを探さないと。」
私たちは辺りを見渡すが、見ただけでは誰が怪しいかどうか判別がつかない。
タワーオブグレーは素早く移動し…
「何をする気だ…。」
「ま、まさか…。」
乗客の数名の舌を一気に引き抜いた。
「ビンゴォ!そして俺の目的は…」
そういうと、引き抜いた舌で血文字を書く。
その意味は…
【massacre-皆殺し】
「何てことを!!」
「焼き殺してくれる、マジシャンズレッド!!」
私とアヴドゥルは、スタンドを出した。
「待て!待つんだ二人とも!」
「花京院…?」
一人の老人が起きていたのだ。彼はトイレに向かう途中で、血文字に気がついた。
老人が驚き悲鳴をあげる直前、花京院が当て身を食らわせる。
「一撃…。」
花京院は一撃で老人を気絶させると、自分こそがヤツを始末するのにふさわしいと自ら志願した。私やアヴドゥル、承太郎のような動のスタンドでは飛行機そのものを損傷するかもしれないから、と。
