第30章 火の棒と大地の金貨 2
突然頭に鈍痛が走り、私は思わず倒れ込んだ。
何もいなかったところから急にグランドが現れ、気味悪く笑っている。
「お前、攻撃力の低い俺の方が倒しやすいと思ったな?だが、攻撃力だけが強さじゃあないんだぜ。」
「ふん、確かに見えなきゃ攻撃できないわ。でも一撃で私を仕留められなかったのが運のつきね!」
そう言うと私は素早くソードマゼンダを出現させ、グランドを風で斬りつけた。
が、またしてもグランドは消えてしまう。
背後にいたグランさえ幻覚だったのか。
「まだわかっていないようだな。“見えない”ことの恐ろしさを知るがいい。」
あたりを見渡すがグランドの姿はない。それどころか、いつの間にかファイアの姿まで消えていた。
「うっ!」
目の前には何もいなかったはずなのに、お腹を棒で殴りつけられる。
ソードマゼンダが風で応戦するが、相手が見えないことにはどうしようもない。
「わかるか?姿が見えないと言うことは、相手を攻撃できないだけじゃない。どこから攻撃されるのかもわからないと言うことだ!」
考えて見れば当たり前のことなんだけど、まさかここまで一方的にやられるとは思わなかった。
でも何かおかしい。あの2人はスタンドだけでは攻撃できないはず。なのに、こんなに力強く殴られていても相手の足音や息遣いさえ聞こえない。幻覚って人の気配すら消してしまえるものなの?
「おいらは大した戦闘力は持っちゃいない。グラントのスタンドも攻撃力はない。だが、チームを組んじまえば怖いものなしってわけよ!」
まずいわね。
とにかく、相手がどこにいるのかわからないと。
「なら、こちらもチームで応戦させていただこう。」
後ろから声が聞き慣れた声がして振り向くと、花京院とハイエロファントグリーンがいた。