第2章 烏野高校排球部!
―――高校1年、春
真新しい制服に袖を通し、満開の桜の下を歩く
志望校は前から決めていた
宮城県立烏野高等学校
今日から私も!華のJK!
受験勉強がんばってよかった...!
これからめくるめく青春が待っている...!
そんな期待を胸に教室へと向かう
『1年4組....ここか』
はじめてのクラスとか、やっぱり緊張するなぁ〜!
ドキドキしながら教室の扉の前に立っていると、頭上から声がした
???「ちょっと、邪魔なんだけど」
『わっ!?』
び、びっくりした...!後ろを振り向くと、長身の男子2人組
???「そんな入口で突っ立てないで早くどいてくれない?邪魔」
『あっ、えっと、ごめん...』
物理的にも言葉でも上からド正論を言われ、そそくさと横にずれる
いや、まぁたしかに邪魔なとこ立ってたのは申し訳ないけど、そんな言い方しなくてもよくない...???
あのメガネノッポ、絶対性格悪いな....
同じクラスかよ...あんま関わるのやめとこ...
???「なんかごめんね...!ま、待ってツッキー!」
メガネノッポと一緒にいたこれまた長身なそばかすくんは一言謝ってからメガネくんを追いかけて教室へ入っていった
『...とりあえず私も教室入ろ』
出鼻くじかれたけど、今日はHRだけだし気を取り直してがんばるか〜