第10章 【明智光秀】待人来る②【R18】
「みつ…ひっ……」
名前を呼ぼうとすると同時に、その唇が彼に塞がれる。すぐさま舌が絡めとられ上手く呼吸すらできなかった。部屋の外であり、いつ誰が通るか分からない廊下……慎重な彼がこんな所でこんな事をするなんて驚きで余計に頭が混乱してしまう。
やっと離された唇は、熱く熱を持ち互いの唾液で濡れそぼり、それを袖で拭った光秀は桜姫の手を掴むとそのまま彼女の部屋へと放り込んだ。
部屋に入るとそのまま桜姫を畳へと押し倒し、覆い被さる。
耳から首筋へと舌を這わせ、鎖骨や喉元へ口づけを落としながら彼女を問い詰めた。
「政宗と逢瀬をしたのか?家康に抱かれて何を考えていた?秀吉と褥を共にしたか?」
ある事ない事が口をついて出てくる。罪人に執り行う尋問のように彼女を苦しめてしまえばいいのだろうか?それともこれは自分への尋問なのか?
嫉妬という渦が自身の中を駆け巡り吐き出す場所の分からない黒い闇が頭の中を覆い尽くす。
「身体に聞けばいいのか?」
唸るような低い声色で耳朶を噛みながら問いかけた。着物もきっちり着ている状態で光秀の手が脚を割り、桜姫の秘所へと伸ばされる。もちろん濡れているはずもないそこはピタリと肉を閉じさせていて、その恐怖に身体を震わせた。
光秀は指を一つたてて、反応を示していない桜姫の華芽を引っ掻く。
ビクッと身体が震え、彼女ののどがヒュッと音を立てた。
「怖くて震えているか?何も怖くないだろう、俺のする事なのだから」
光秀の指が桜姫の割れ目に沿ってゆっくりと動かされる。上へ下へと行き来していれば、少しずつ彼女の愛液が溜まり始めてくるのが分かった。
「俺以外の奴が、これを感じたか?」
桜姫は懸命に首を横に振る。光秀にされるまま、逃げることもなく声をあげることもない桜姫。彼の唇や指を受け止め、それを感じ、彼に応えていた。