第15章 【豊臣秀吉】温泉へ行こう【R18】
「お前の時代では、湯の習慣はどうしているんだ?」
新しい足袋を履かせてやりながら秀吉が問いかけた。秀吉自身は温泉が好きで時折出掛けてはいるが桜姫を連れて行ったことはなかった。500年後の世界では温泉があるのか疑問に思い問いかけてみたのだ。
「う~ん。公共の湯殿は男女別だよ。足湯温泉とかもあるし、スーパー銭湯とかスパとか……」
男女別という事は分かったが、徐々に不可思議な言葉を使いだした桜姫に苦笑いを浮かべながら頷いている秀吉。
とにかく500年後の世にも温泉はあり、人々の娯楽として発展していることは理解できた。
「次の暇ができたら、温泉に行ってみるか?」
桜姫もどうやら温泉が好きらしい、良いことを思いついたと提案する。久々の逢瀬は遠乗りをしてのんびりするのも悪くない。
「本当にっ?温泉があるの?」
「俺は時々湯治に出向いていたんだが、お前が湯が好きか分からなかったからな」
温泉に行けると喜んでいる桜姫を横目に、秀吉はどこへ行こうかと考えていた。