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【イケメン戦国】天下の姫君【短編集】

第2章 【伊達政宗】音の在処②【R18】


政宗は、掌で優しく桜姫の頬を撫でると、彼女をしっかりと抱え直す。太ももの上に乗せた桜姫は思ってたよりも軽く、ここ数日で体重まで減ってしまったのかと心配にもなった。
桜姫を抱えた反対の手は彼女の唇をなぞり、小さな呼吸を捕らえる。

「そんな物欲しそうな顔すんな」

フッと口角を上げて笑う政宗の胸に自分の顔を寄り添わせ彼の心音を心地よさそうに聞きながら、彼の身体に手を滑らせた。
桜姫の顔は真っ赤に染まっており、恥ずかしさと戦っているのが手に取るようにわかる。
そんな桜姫が可愛くて、政宗ももう少しこのまま堪えてみようとあえて何もせずに様子を見ていた。
堪えていたのは自分だけではなかった……と政宗は思い自分にすり寄る桜姫を強く抱きしめる。

「すまない、お前にこんなこと……もっと考えてやるべきだった」

政宗の言葉に顔を上げた桜姫はそっと目を閉じる。
ドキドキと高鳴る鼓動が政宗に聞こえてしまいそうなくらい緊張と羞恥が表れていた。桜姫を抱いたまま身を屈めた政宗が優しく彼女の唇を包む。
美味しい甘味でも食べているように何度も何度も桜姫の唇を食した。
彼女から漏れ出る声はなく、微かな吐息が熱くなっているのを感じ、政宗は桜姫の唇を自分の舌でこじ開ける。

チュルリ……

久々に響く水音が心臓を跳ねさせた。角度を変え、深さを変え、甘さを変え政宗からの口づけは強く深くなっていく。
桜姫の呼吸がどんどん乱れていき、政宗の胸元に置かれていた手に力が籠った。
それを解すように政宗の手が桜姫の手に重なり、ゆっくりと降ろされる。
政宗の手だけが腰から胸へと這い上がり、彼女の柔らかい房をそっと撫で始めた。
その手はだんだん熱を帯び、撫でていただけの仕草から全体を包み込むように揉み解す動作へと変化していく。
それに伴い桜姫の身体も反応し、ほんのり腰が浮き始めていた。
いつもならば甘い声が漏れ始める頃だろうか?
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